好酸球肺浸潤症候群<呼吸器の病気>の症状の現れ方

 症状は肺炎の重症度によります。重症では呼吸困難や咳(せき)で発症し、チアノーゼ(血液中の酸素が減少し、皮膚や粘膜の色が青紫色になること)を示すことさえありますが、軽症例ではまったく症状がなく、X線写真で肺炎像として発見されることもあります。また、重症例では発熱や食欲不振、体重の減少なども認められることがあります。
 アレルギー性肉芽腫性血管炎は、喘息で発症する特徴がありますが、その後、好酸球性肺炎を起こすこともあり、皮膚、消化管、末梢神経、心臓、腎臓など重要な臓器も障害される全身性の血管炎です。喘息の治療が成功しているにもかかわらず、手や足がしびれたり、皮膚炎、腹痛や胸痛が現れてきた場合には、この疾患の可能性があります。
 好酸球増加症候群では、末梢血のなかの好酸球が6カ月以上、1500μl以上に増えて、多くの臓器障害が起こり、とくに心臓の障害が重い合併症となってきます。

好酸球肺浸潤症候群<呼吸器の病気>の診断と治療の方法

 軽症例では無治療で改善することもありますが、一般的にはステロイド薬(副腎皮質ホルモン)を内服することにより早期に改善します。しかし、アレルギー性肉芽腫性血管炎、慢性好酸球性肺炎、好酸球増加症候群ではステロイド薬に十分な反応が得られないこともあります。その場合は、抗がん薬のシクロフォスファミド(エンドキサン)やヒドロキシカルバミド(ハイドレア)などを併用することもあります。
 また、遺伝子の異型例ではイマチニブが著しく有効な症例があります。