薬剤性肺炎<呼吸器の病気>の症状の現れ方

 薬剤性肺炎が疑われる症状のポイントは、以下のとおりです。
(1)膿性痰(のうせいたん)は一般的には少ない。最初は膿性痰でも、X線写真の陰影が広がるにもかかわらず膿性痰が少なくなることがある。つまり、膿性痰の原因である最初の細菌性肺炎が治り、この治療のために使った抗菌薬で薬剤性肺炎が発症してくる。
(2)全身状態が細菌性肺炎に比べて比較的軽く、重篤感が少ない印象がある。
(3)原因薬剤を服薬し始めた後から発症。
(4)すべての薬剤で起こりうる。
(5)併発する皮疹、肝障害が認められることがあるので、注意が必要。
(6)免疫力の低下がないにもかかわらず、適切に選択された抗菌薬の効果がない。

薬剤性肺炎<呼吸器の病気>の診断と治療の方法

 基本的には、まず原因と考えられる薬剤を中止します。しかし、必要性があり投与されている薬剤を、薬剤性肺炎が疑われるというだけで中止できるかどうかが問題になります。原因薬剤が特定できれば、中止しなければなりません。
 治療としては、多くはステロイド薬(プレドニゾロン、メチルプレドニゾロンなど)の投与を行います。また、免疫抑制薬が投与されることもあります。
 そのほか、呼吸不全に対する治療、補液などを使う基本的な治療も併行して行われます。