肺分画症とはどんな病気か

 先天的な異常のため、肺の一部が大動脈から栄養を受けている状態です。正常肺で囲まれた肺葉内(はいようない)分画症と、胸膜におおわれて正常肺と完全に分離している肺葉外(はいようがい)分画症があります。
 肺葉内分画症での血流は、大動脈→分画肺→肺静脈へとなります。気管支と連絡があると二次的に感染を起こします。
 肺葉外分画症での血流は、大動脈→分画肺→下大静脈へまたは奇静脈へとなります。気管支との連絡はないため、ほとんど無症状です。
 繰り返す呼吸器感染が、本症を疑うきっかけになります。

検査と診断・治療

 確定診断は、前述のような肺への異常な血管の存在を大動脈造影を行って証明します。胸部X線像では、下肺野に嚢胞状(のうほうじょう)の陰影が認められます。
 肺炎、血痰(けったん)を繰り返す場合には、肺の部分切除を考慮します。