胸膜中皮腫<呼吸器の病気>の症状の現れ方

 胸痛などの自覚症状はなく、検診などの胸部X線検査で、偶然に発見されます。
 しかし、低血糖や肥大性肺性骨関節症(ひだいせいはいせいこつかんせつしょう)(肺疾患による関節炎やばち指など)を合併することがあります。
 通常、片側の肺を侵すことが多く、胸水がたまってくると、胸痛、咳(せき)、呼吸困難が現れます。発熱を来すことはまれです。
 胸部X線検査や胸部CT検査で、胸水がたまっている様子や不整な胸膜肥厚像を認めます(図46)。
 胸水は血性を示すことが多く、ヒアルロン酸も高値を示します。胸水細胞診のみでは診断率が低く、胸腔鏡検査で胸膜変化部を生検して確定診断される場合も少なくありません。

胸膜中皮腫<呼吸器の病気>の診断と治療の方法

 腫瘍部を外科的に切除すれば完治します。
 発症初期での胸膜・肺全摘出術による治療以外に根治的なものはありません。
 手術不能例では、シスプラチンとペメトレキセドの併用抗がん化学療法が有効な場合もありますが、予後は極めて不良です。