脳動静脈奇形とはどんな病気か

  • 異常な動脈と静脈がひと塊(かたまり)になっていて、そこへの流入動脈から多量の血液が流れ込み、流出静脈から流れ出ます。
  • 一種の血管の奇形で、脳の内部、脳の表面、硬膜などいろいろな場所に起こります。
  • 自然に破れて、くも膜下出血(まくかしゅっけつ)や脳内出血を起こしたり、てんかんを起こしたりします。

脳動静脈奇形の原因は何か

  • 年齢とともに次第に大きくなっていくようですが、いつできるのか、原因は何かということはわかっていません。

脳動静脈奇形の症状の現れ方

  • 最も多い症状は脳内出血で、侵された脳の部位に応じて、片麻痺(かたまひ)、言語障害、視野障害、感覚障害などが起こります。
  • 自覚症状として、頭痛、吐き気、嘔吐なども起こります。
  • 次に多いのはてんかん発作です。
  • 片側の上肢または下肢に起こる焦点性のけいれん発作、あるいはそれが全般に広がる二次性全般発作などが典型的です。
  • くも膜下出血で発症する場合には、突然に強い頭痛が起こり、それが続きます。
  • 同時に、吐き気、嘔吐が起こることがあります。
  • 出血の量が多い場合には意識が障害されます。
  • ただし、脳動脈瘤破裂(のうどうみゃくりゅうはれつ)によるくも膜下出血よりは軽い症状ですむことが多いようです。
  • 慢性的な頭痛が起こることもあります。

脳動静脈奇形の検査と診断

図13 脳動静脈奇形
  • 造影剤を使った頭部CT、あるいは頭部MRIで診断できます。
  • 手術をするには、脳血管撮影(図13)で流入動脈、流出静脈を詳しく調べる必要があります。
  • てんかん発作がある人には、脳波検査を行います。

脳動静脈奇形の治療方法

  • 脳内出血やくも膜下出血を起こしたら、入院して安静にし、状態が安定するのを待ちます。
  • てんかん発作を起こした人に対しては、抗てんかん薬を投与します。
  • 治療の原則は外科手術による動静脈奇形の全摘出です。
  • 実際には年齢、性別、動静脈奇形の部位、大きさ、合併症などによって手術をするかどうか決めます。
  • 手術が困難であるような患者さんには、血管内治療による塞栓術や、ガンマナイフによる放射線治療も行われています。

脳動静脈奇形に気づいたらどうする

  • 頭痛の時でも、てんかん発作の場合でも診断のためには検査が必要です。
  • 同じような症状を起こす病気と区別する必要があるので、神経内科、脳神経外科の専門医の診察を受けてください。

関連項目