脊髄の血管障害<脳・神経・筋の病気>の症状の現れ方

 脊髄の梗塞では、(1)両下肢の麻痺(対麻痺(ついまひ))または四肢麻痺、(2)温度と痛みの感覚が損なわれるけれども、触覚、位置覚、振動覚は保たれる解離性(かいりせい)知覚障害、(3)膀胱や直腸の障害が急激に現れます。これらの症状の組み合わせを前脊髄動脈(ぜんせきずいどうみゃく)症候群といいます。
 また、脊髄の片側だけが障害され、片側の下肢の運動麻痺と反対側の下肢の温度覚・痛覚、触覚の低下が組み合わさって起こることがあり、これをブラウン・セカール症候群といいます。いずれの場合も、損なわれた脊髄の部位に強い痛みを伴います。
 脊髄出血では、強い背部痛とともに脊髄が損なわれたことによる四肢または下肢の麻痺や感覚障害が突然起こります。

脊髄の血管障害<脳・神経・筋の病気>の診断と治療の方法

 脊髄梗塞に対して有効性が認められた治療法はありませんが、脳梗塞に準じた治療が行われます。可能なかぎり早くからリハビリテーションを開始します。
 脊髄硬膜下血腫、硬膜外血腫に対しては、原則的には脊髄に回復力が残っているうちに手術を行います。