遺伝しない脊髄小脳変性症<脳・神経・筋の病気>の症状の現れ方

 多系統萎縮症や皮質性小脳萎縮症は歩行の障害から始まるといわれています。ただし、多系統萎縮症では症状が多様で歩行時のふらつきに加え、ろれつが回らない、めまい(小脳の症状)、手足の震え、ぴくつき、動作が遅くなる、うまく字が書けない、食事でむせる(パーキンソン病様の症状)、立ちくらみ、トイレに何回も行く、便秘(自律神経症状)などの症状が4〜5年で急速に進行します。このため、転倒や誤嚥(ごえん)の危険があります。一方、皮質性小脳萎縮症では歩行時のふらつきが主体で、症状は徐々に進行します。

遺伝しない脊髄小脳変性症<脳・神経・筋の病気>の診断と治療の方法

 誘因をもたない変性疾患は現在のところ、根本的な治療法はありません。誘因をもつものはその誘因を断つことにより、症状の改善が望めます。飲酒が原因であれば禁酒により、抗てんかん薬の副作用であれば薬物の中止により症状が改善する可能性があります。