ハンチントン病<脳・神経・筋の病気>の症状の現れ方

 40歳前後に不随意(ふずいい)運動(コラム)で発症し、ゆるやかに進行します。初めは手足に現れ、次第に顔面や頸部(けいぶ)にも現れます。顔をしかめたり肩をすくめるといった素早い動きのため、落ち着きがないようにみえます。安静臥床(がしょう)時よりも歩行時や何か動作をしようとしたり、緊張した時に強くなります。
 病気の進行に伴い、怒りっぽい、飽(あ)きやすいなどの性格変化が現れ、うつ状態や被害妄想(ひがいもうそう)などの精神症状、さらに認知症の症状も現れます。20歳以下や60歳以上の発症では認知症の症状が軽く、若年発症では固縮型(こしゅくがた)といわれ、舞踏運動よりパーキンソン症状が目立ちます。

ハンチントン病<脳・神経・筋の病気>の診断と治療の方法

 原疾患そのものを治したり、予防することはできません。ハロペリドール(セレネース)などの薬が異常運動を抑えるのに有効です。病気は進行しながらも10数年は経過します。
 この病気自体は生命に直接関わることはないのですが、激しい不随意運動のために体力を消耗したり誤嚥(ごえん)をしたり、あるいは感染症で死亡することがあります。そのため清潔や栄養面の管理が必要です。