合指症とはどんな病気か


図3 合指症
 隣り合った指が互いに癒合(ゆごう)している(くっついている)異常が合指症です(図3)。中指〜薬指間などにみられます。

合指症の原因は何か

 手や指が形づくられるのは胎生6〜8週とされ、このころの発生異常と考えられ、多指(たし)に合併した多合指(たごうし)の場合もあります。次項で述べる絞扼輪症候群(こうやくりんしょうこうぐん)などでも合指を示す場合がありますが、別の疾患です。

合指症の症状の現れ方

 骨が癒合しているかどうかで骨性合指、皮膚性合指に分けます。癒合範囲については、指全体にわたって癒合している場合と、先端は分離している場合とがあります。

合指症の検査と診断

 骨の状態をみるためにX線検査を行います。

合指症の治療方法

 単純な皮膚性合指では1〜2歳で分離手術を行います。この際、通常は植皮が必要です。
 骨性合指、3指以上の合指などでは技術的に難しい場合があります。

合指症に気づいたらどうする

 専門の整形外科医や形成外科医のいる病院を受診して相談してください。

合指症

手の発生は胎生4〜8週に進行します。内因(染色体異常や遺伝子異常)または外因によりこの過程が損なわれると、さまざまな手の先天異常が生じます。このうち合指症とは、隣接する指同士の一部または全部が癒合(ゆごう)した(くっついた)ものを指します。合指症は出生3000人に対し1人の頻度でみられ、なかでは中指・環指(かんし)(薬指)間の合指が最も多い傾向にあります。発生学的には、合指症は指の分化障害(分離不全)に分類されており、その程度により、皮膚性合指(皮膚だけの癒合)と骨性合指(骨も含めた癒合)に分けられます。