骨嚢腫<運動器系の病気(外傷を含む)>の症状の現れ方

 嚢腫が大きくなって骨皮質が薄くなり、骨が弱くなって、普通ならば折れないような状況や軽く転倒して腕で支えただけで骨折(病的骨折)を起こして気がつきます。ほかの原因でX線検査を行い偶然発見されることもありますが、このような場合には皮質がまだしっかりしていることが多いようです。

骨嚢腫<運動器系の病気(外傷を含む)>の診断と治療の方法

 X線検査やCT、MRIなどで診断がついた場合には、いくつかの治療法が行われています。
 一番軽い治療は、皮膚の上から鋼線を刺して骨嚢腫の壁に複数個の穴をあけ、さらに骨嚢腫内に白濁したステロイド薬を注入する方法です。また、小切開で骨の嚢腫の壁に中空のドリルをいれる方法も行われます。
 これらの方法で、多くの場合は骨嚢腫内に十分な骨が形成されます。もし骨形成が十分でなかったり、一度よくなったのが再び嚢腫が広がった場合でも、ステロイド薬の注入などは傷をつけることなく可能ですから、繰り返し行って様子を見ることができます。
 どうしてもうまく行かない場合には、手術で嚢腫壁を適切な範囲で削り、なかの膜状構造物をすべてとり、腸骨というところから取った自分の骨や人工骨を移植します。こういった手術のあとでも再発したり、嚢腫が残ったりしますので、整形外科医による経過観察が必要となります。