神経線維腫<運動器系の病気(外傷を含む)>の症状の現れ方

 多くは、皮膚やその奥の皮下組織に、まわりと境目がはっきりしない瘤として自覚されます。小さな皮膚神経線維腫はあまり痛みがありませんが、神経線維腫症などにみられる巨大な叢状神経線維腫は痛みを伴うこともあります。また、レックリングハウゼン病の場合は、カフェ・オ・レ斑と呼ばれる特徴的な皮膚のあざ、脊椎の側弯症(そくわんしょう)、眼病変など多彩な症状を伴います。

神経線維腫<運動器系の病気(外傷を含む)>の診断と治療の方法

 皮膚神経線維腫の場合、強い痛みなどの、患者さんの日常生活に支障を来す症状がない場合は経過観察のみでよい場合があります。皮膚神経線維腫では、腫瘍が神経から発生しているにもかかわらず、摘出手術を行っても神経に問題を来すことはあまりありません。
 叢状神経線維腫の場合は、強い痛みを伴う、悪性に進行する可能性があるなどの理由で手術を行うことがあります。多くの神経線維が発生母地となっているため、手術で腫瘍をすべて取り切った場合、麻痺などの神経障害が発生する可能性があります。まわりに多くの血管が絡まっている場合があり、手術で大出血を起こすことがあります。
 また、周囲との境界があまりはっきりしないことなどもあり、手術ですべての腫瘍を取り切ることが難しい場合もあります。手術を行ったあとも、再発や悪性転化などの危険性があり慎重な経過観察が必要です。