粉瘤(アテローム)<運動器系の病気(外傷を含む)>の症状の現れ方

 瘤が発生することで自覚されます。多くは数cm大ですが、まれに10cm以上の大きさをとるものがあります(図56)。瘤のまわりの皮膚の状態をよく観察すると、瘤が皮膚に最も接している部分には小さな穴が見つかることがあります。
 瘤を無理に潰そうとすると、ドロドロした悪臭を放つ物質が出てくることがあります。普通は痛みを伴うことはありませんが、細菌が感染することがあり、その場合は赤くはれ上がって痛みます。
 ごくまれですが、この病気から皮膚がんが発生することがあり、今まで長い間同じ大きさで経過していたものが急に大きくなったときなどに注意が必要です。

粉瘤(アテローム)<運動器系の病気(外傷を含む)>の診断と治療の方法

 比較的小さく痛みなどの症状がない場合は、多くは経過観察のみでよいでしょう。細菌がついて赤くはれてきた場合は、抗生物質の投与で感染した状態を鎮静できる可能性がありますが、進行したものは手術を行うほうがよいでしょう。
 その他、手術が必要となるのは、ほかの腫瘍性疾患との鑑別のため顕微鏡で組織を調べる場合、不快なにおいが気になる場合、外見上目立つなど審美的に気になる場合などです。通常、局所麻酔での日帰り手術となりますが、サイズが大きな症例などは入院して治療する場合もあります。