横紋筋肉腫<運動器系の病気(外傷を含む)>の症状の現れ方

 急速に大きくなる腫瘤(しゅりゅう)として発症します。瘤(こぶ)は痛みを伴うことがあります。
 瘤が成長した結果、周囲の器官が腫瘍により圧迫を受けて症状を出すことがあります。たとえば、頭に発生した腫瘍が成長することで脳や神経を圧迫した場合は、視覚異常、聴覚異常、眼の運動機能低下、嚥下(えんげ)障害や意識障害など、神経が障害される症状が起こります。

横紋筋肉腫<運動器系の病気(外傷を含む)>の診断と治療の方法

 手術、抗がん薬と放射線療法を組み合わせるのが標準的な治療法です。画像で転移(病気が最初に発生した部位から、悪性の細胞が血液やリンパ液の流れにのってほかの臓器に移ること)がはっきりしていなくても、悪性の細胞が体中に広まっていることが多いので、手術に先立ってまず抗がん薬の治療を行うことが一般的です。
 抗がん薬は極めて有効な治療手段で、抗がん薬を治療に使用し始めて、治療成績は著しく改善されました。この病気の5年累積生存率は、かつて約25%とかなり難治性でしたが、現在では約70%です。
 四肢に発生した場合は、腫瘍のまわりの正常な組織を腫瘍につけて大きく切り取る広範切除術という手術法を用いて手足を切断しないで治療することが一般的です。かつて行われていた切断術は、ほとんどの症例で必要はなくなりました。
 放射線療法は、体内に腫瘍が残っていて手術が難しい場合や、リンパ節転移がある場合などで行うことがあります。