血管肉腫<運動器系の病気(外傷を含む)>の症状の現れ方

 比較的短い期間に増大する瘤(こぶ)として発症します。下肢に最も多く、次いで上肢、体幹部に発生しやすいといわれています。
 痛みを伴うことは少ないようですが、時に浮腫(ふしゅ)、循環障害、感染、潰瘍(かいよう)や出血を伴います(図59)。また、全体の約3分の1の症例で正常な血液の機能が損なわれており、貧血や血液凝固能(出血などの際に血液がうまく固まる作用)の異常がみられます。
 病気が進行すると、肺、リンパ節、骨、軟部組織などに転移し、全身的な問題を引き起こします。

血管肉腫<運動器系の病気(外傷を含む)>の診断と治療の方法

 再発を防止するため、周囲の正常な組織を含めて腫瘍を摘出する必要があります。画像診断や手術の技術が発達したため、昔と違って四肢切断術が行われる機会は少なくなりつつあります。しかし、潰瘍などからの出血が制御できず、ショック状態となり血圧が低下してきた場合などには、切断術が必要となることもあります。
 周囲の組織への浸潤(しんじゅん)傾向に対応するため、放射線療法が行われることもよくあります。皮膚に発生した例では、インターロイキン2など特殊な薬剤の投与が有効である例があります。