骨髄炎(化膿性骨髄炎)<運動器系の病気(外傷を含む)>の症状の現れ方

 上気道炎(じょうきどうえん)や尿路感染などの他の部位の感染症に続いて発症することがありますが、急性化膿性骨髄炎の多くは原因が明らかでなく、発熱、不機嫌、食欲不振、全身倦怠などの全身症状や、局所の痛み、はれ、熱感、発赤などで発症します。小児の場合、痛みのため動かそうとせず、動かすと泣くことが重要な症状の現れ方となることがあります。また、小児で大腿骨や上腕骨などに発症した場合、感染が関節内まで及び、化膿性関節炎も引き起こすことがあります。
 慢性化膿性骨髄炎では局所症状はみられますが、発熱などの全身症状はあまりみられません。経過が長くなると、皮膚に孔(あな)があいて(瘻孔(ろうこう))、うみが出てくることもあります。こういう状態が長期間続くと皮膚に悪性の変化(扁平上皮(へんぺいじょうひ)がん)を起こすこともあるため注意が必要です。

骨髄炎(化膿性骨髄炎)<運動器系の病気(外傷を含む)>の診断と治療の方法

 急性化膿性骨髄炎では、病巣の拡大や慢性化への移行を防止するためにも、診断されれば早急に治療を開始することが重要です。一般的には、入院、安静のうえ、有効な抗生物質を点滴しますが、細菌培養の検査が未確定の場合は、最も可能性のある抗生物質を使用します。
 この治療によっても改善がみられないようであれば、手術による治療が必要となります。とくに慢性化膿性骨髄炎では腐骨や血行障害により、抗生物質が十分行き届かないため、手術となる場合が多いようです。
 手術は、骨に短冊状の窓を開け、中にたまっているうみや壊死した骨をすべて取り除きます。この部位に再び残った菌が繁殖しないように、抗生物質を含んだ骨セメントや血流の豊富な筋肉を骨の中に入れたり、持続灌流(かんりゅう)(骨の中に入れたチューブで生理的食塩水を持続的に流す)を行ったりします。これらの操作によって感染がおさまったあと、もし欠損部が大きければ、骨を他の部位から移植するような手術を追加することもあります。
 高圧酸素療法も慢性化膿性骨髄炎に有効であり、手術と組み合わせて行われることがあります。