脊髄腫瘍<運動器系の病気(外傷を含む)>の症状の現れ方

 腫瘍の発育速度や発生部位により異なります。腫瘍の発育は通常ゆっくりであるため、腫瘍が発見された時にはかなり大きくなっている場合が多いですが、画像診断技術の進歩から無症状の時に偶然見つかる場合もあります。
 症状は腫瘍の存在部位で決定され、限局する痛みや神経支配領域にそった放散痛が起こります。このため、頸椎に発生した場合は上肢症状、腰椎に発生した場合には下肢症状を伴うことがあります。
 疼痛は、どの部位に発生しても初発症状として出現することが多く、腫瘍が増大すると運動麻痺や排尿障害を伴います。麻痺症状が急激に進むことはありませんが、階段からの転落や交通外傷など大きな外力が加わると、それまで気づかなかった症状が突然現れることがあります。

脊髄腫瘍<運動器系の病気(外傷を含む)>の診断と治療の方法

 脊髄腫瘍の治療は、神経組織の機能を損なわずに腫瘍を摘出し再発を予防することです。髄膜腫神経鞘腫はその大部分が良性な腫瘍であるため、薬による内科的治療は効果がなく、手術が成功すれば治療成績は良好です。
 髄内腫瘍の一部には悪性のものがあり、正常な脊髄構造との境界が不鮮明な腫瘍は、全摘出が困難なこともあります。この場合は、放射線治療や化学療法を追加して治療を行います。