眼瞼腫瘍<眼の病気>の症状の現れ方

 皮膚にできれば、直接見えるので容易にわかります。皮膚表面の良性腫瘍で色の目立つものには血管腫(けっかんしゅ)(赤くて軟らかい)、黄色腫(おうしょくしゅ)(黄色で平たい)、母斑(ぼはん)(ほくろ。黒〜青黒色、茶色)(図9)、脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)(青〜黒、老人に多い)などがあります。
 このほか、乳頭腫(にゅうとうしゅ)(いくつも突起がある)もよくみられます。また、いぼも良性腫瘍(尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい))です。内部にできる良性腫瘍には、皮様嚢腫(ひようのうしゅ)といって乳幼児期からまぶたの外寄りにできるものがあります。
 悪性腫瘍では、皮膚表面には基底細胞(きていさいぼう)がんがよくみられます(図10)。少し盛り上がり、なかがただれてじくじくした感じになります。これは悪性腫瘍としてはめずらしく転移しません。このほか、皮膚表面には、非常にまれに悪性黒色腫(あくせいこくしょくしゅ)が発生します。
 まぶた内部の腫瘤としては脂腺(しせん)がんが発生します。これは転移もします。高齢者では霰粒腫(さんりゅうしゅ)との区別が大切です。結膜側には扁平上皮(へんぺいじょうひ)がんがみられ、表面に凸凹があり、色調は白色〜ピンク色です。

眼瞼腫瘍<眼の病気>の診断と治療の方法

 良性腫瘍は全摘出し、採取した組織は必ず病理組織診を行います。悪性ならば、腫瘍より大きめに切除摘出し、腫瘍が完全に取れたことを病理組織診で確認します。転移があれば、化学療法や放射線療法が必要です。
 まぶたの腫瘍の場合、大きく切除した場合はまぶたの機能的、美容的な再建術が必要になります。