網膜静脈閉塞症<眼の病気>の症状の現れ方

 症状は、中心静脈閉塞症と分枝静脈閉塞症では違いますし、同じ分枝静脈閉塞症といっても詰まる部位によってずいぶん違います。まったく自覚症状がないこともめずらしくありません。出血や浮腫(ふしゅ)が網膜の中心に及んだ場合、視力が低下してきますが、症状の現れ方はゆっくりです。
 一般に、中心静脈閉塞症では症状が強く出ます。
 静脈閉塞症は急性期(静脈が詰まった直後)には、出血やむくみによる症状が主体ですが、何年かのちに突然、硝子体(しょうしたい)出血を起こすことがあります。硝子体出血を起こすと、黒い塊が眼の前に現れて浮遊したり、出血量が多ければほとんど物が見えなくなったりします。

網膜静脈閉塞症<眼の病気>の診断と治療の方法

 治療の方法はおおまかに、経過観察、薬物治療、レーザー網膜光凝固術(もうまくひかりぎょうこじゅつ)(コラム)、硝子体手術があります。静脈閉塞症は、詰まる部位、出血の範囲・程度、経過など、人によって千差万別です。軽症であれば、経過をみているだけで自然に治ってしまうこともあります。
 薬物治療では血管を拡張させる薬、血管を強くする薬、出血やむくみの吸収を促進する薬などが内服で使われます。
 レーザーによる網膜光凝固の目的は2つあります。ひとつは急性期での出血、浮腫の吸収を促進することで、網膜中心部にむくみがある場合によく行われます。もうひとつは、硝子体出血を予防することで、静脈閉塞の程度が強く、かつ範囲が広い場合に行われます。
 硝子体手術は、硝子体出血を起こした場合の治療として以前より行われていましたが、最近は網膜中心部のむくみを取るためにも行われるようになりました。詰まっている部位で血管の鞘(さや)を切り開く手術(血管鞘切開術(けっかんしょうせっかいじゅつ))もありますが、今のところ一般的ではありません。