未熟児網膜症<眼の病気>の症状の現れ方

 網膜血管が達していない部分を無血管帯といいますが、無血管帯との境目に血管の異常な増殖が起こります。多くの場合、それは自然に解消して再び血管は周辺部へと延びていきます。しかし、時には線維血管増殖(せんいけっかんぞうしょく)へと発展し、やがてそれが収縮すると網膜(とくに黄斑部(おうはんぶ))が引っ張られたり、網膜剥離になったりして重症化します。
 未熟児網膜症は活動期と瘢痕期(はんこんき)に分けられます。線維血管増殖が起こるまでが活動期、それが収縮したあとが瘢痕期ですが、それぞれ程度に応じて分類されています。

未熟児網膜症<眼の病気>の診断と治療の方法

 活動期には網膜光凝固術(もうまくひかりぎょうこじゅつ)(コラム)、冷凍凝固術(れいとうぎょうこじゅつ)が行われます。凝固は無血管帯が標的になります。瘢痕期の網膜剥離に対しては硝子体手術(しょうしたいしゅじゅつ)が行われますが、治療成績は良好とはいえず、視機能の大きな回復は望めません。
 根本的には保育条件を向上させ、網膜症の発症を極力抑えることが理想です。今のところ困難ですが、胎内の環境を忠実に再現できれば未熟児網膜症は起こらないわけです。