網膜芽細胞腫<眼の病気>の症状の現れ方

 自分で症状を訴えることがない乳幼児の病気なので、たいていは周囲の人によって気づかれます。最も多いのが白色瞳孔(はくしょくどうこう)で、瞳が白色あるいは黄白色に輝いて見えることで気づかれます(キャッツアイ、ネコの眼と表現される)。次いで多いのが斜視(しゃし)です。斜視は片眼の視力が著しく低下して、両眼視が崩れることによって起こります。

網膜芽細胞腫<眼の病気>の診断と治療の方法

 治療にはさまざまな選択肢があり、治療に対する考え方も変遷を重ねてきています。
 大きく分けて、眼球摘出術と眼球保存療法があります。眼球保存療法には放射線照射、網膜光凝固術(もうまくひかりぎょうこじゅつ)(コラム)、冷凍凝固術、化学療法(抗がん薬の投与)、温熱療法などがあります。
 腫瘍の大きさや数、眼外への浸潤(しんじゅん)の有無、両眼性か片眼性かなどにより治療方法が選択されます。最近の傾向としては、眼球摘出をなるべく避け、可能なかぎり眼球保存療法で治そうという考え方が強まってきています。