電気性眼炎、雪眼炎とはどんな病気か

 電気性眼炎・雪眼炎は俗に“ゆきめ”と呼ばれている紫外線によって起こる表層角膜炎(ひょうそうかくまくえん)(角膜上皮(かくまくじょうひ)障害)です。紫外線の強い場所、たとえばスキー場、海水浴場、高山など、また紫外線の多い職場(殺菌灯を使用する場所)、紫外線の出る機械・器具の近くでの仕事(溶接作業等)などで、角膜が直接かつ長時間紫外線に曝露(ばくろ)された場合に起こります。予防するには、サングラスなどの遮光(しゃこう)眼鏡を使用することです。

原因は何か

 原因は波長290nm付近の紫外線です。

症状の現れ方

 症状が現れるのは、紫外線に曝露した6〜24時間後で、夜間に激烈な眼痛、羞明(しゅうめい)(まぶしい)、流涙(りゅうるい)(涙が流れる)といった症状が生じて、眼があけられなくなり、救急外来を訪れることが多くみられます。角膜の病変は主にびまん性の表層角膜炎で、ひどくなると角膜びらんを生じますが、大部分は一晩で自然に回復します。

検査と診断

 検査にあたっては、まず、疼痛(とうつう)をとるため、点眼麻酔(0・4%塩酸オキシブプロカイン、あるいは2%塩酸リドカイン)を十分に行い、ゆっくり眼をあけさせます。ライトで斜めから角膜を照らすと、角膜表面の反射の乱れや角膜表面の薄い混濁が観察され、結膜は充血して赤くなっています。
 区別すべきものとしては、薬物・薬液の飛入、有毒ガスの曝露などがあります。問診で紫外線の曝露の有無を確かめることが決め手になります。

治療の方法

 救急処置はまず点眼麻酔薬で疼痛をとり、抗菌薬、角膜保護薬の眼軟膏を入れ、眼帯、冷湿布を行います。症状は翌日、長くても数日で軽快します。

電気性眼炎、雪眼炎に気づいたらどうする

 眼帯、安静、冷湿布を行うだけで症状はほぼ翌日には軽快するため、あわてる必要はありません。しかし、疼痛や刺激症状が強い場合には、救急外来での処置を受けるほうがよいと思います。一般の鎮痛薬を内服するのもよいでしょう。