鼻閉<鼻の病気>の診断と治療の方法

 局所ステロイド点鼻薬と抗ロイコトリエン内服薬が、好酸球の炎症による鼻閉には最も有効です。
 慢性副鼻腔炎(まんせいふくびくうえん)(蓄膿症(ちくのうしょう))や通年性アレルギー性鼻炎などの慢性の炎症はポリープ(鼻茸(はなたけ))を発生させ、主に片側の鼻閉の原因になります。手術が最も確実な治療法ですが、喘息(ぜんそく)に合併する副鼻腔炎では、手術しても再発を繰り返します。
 脳が鼻の上にあるヒトでは、鼻中隔(びちゅうかく)は成長の過程で左右どちらかに弯曲することがむしろ自然ですが、加齢などで弯曲が高度になったり、アレルギー性鼻炎を合併すれば片側性鼻閉の原因になります。上顎(じょうがく)がんの場合は片側性ですが、歯痛や鼻出血を伴うことがあります。
 外鼻部(がいびぶ)が狭い場合や軟骨が軟らかい場合も鼻閉の原因(鼻弁狭窄(びべんきょうさく))になります。小鼻の上を外側に引っ張って呼吸が楽になれば(カトルテスト)、鼻弁が原因です。この場合、外鼻形成手術が行われます。
 さまざまな構造的、機能的、器質的鼻閉に対する最も確実な治療法は、内視鏡下の下鼻甲介手術です。専門医に相談してください。
 薬局で売られている点鼻薬はアドレナリンの一種で、前述の海綿状静脈洞の血管を急激に収縮させてその場で鼻閉をとります。最初は4時間程度効果が続きますが、使い続けると効きめは次第に弱くなり、効きめが切れる時の呼吸困難感は耐えられず、点鼻薬の使用量が増え続けます。そのため、国際的には10日以上の連用は禁止されています。
 この薬を大量に使うと心臓の血管が収縮し、心筋梗塞(しんきんこうそく)を起こした報告もあります。薬物依存を起こし、重大な副作用の原因にもなるので、薬局では買わず医療機関で相談してから使ってください。