顎関節脱臼<口・あごの病気>の症状の現れ方

 大きく口をあけた後、自力で口を閉じることができなくなった状態で、脱臼した顎関節の痛み、流涎(りゅうぜん)(よだれ)が認められます。また、脱臼したほうの顎関節部(耳の前方部)が陥没します。片側性あるいは両側性に発生することがあります。
 すぐに整復せずに慢性化してしまうと陳旧性(ちんきゅうせい)顎関節脱臼となり、元の位置に整復することは極めて困難となります。また、短期間に整復と再脱臼を繰り返すような病態を習慣性顎関節脱臼と呼びます。
 早急に口腔外科専門医の診察を受けることをおすすめします。

顎関節脱臼<口・あごの病気>の診断と治療の方法

 発生後の時間経過が短ければ容易に徒手(としゅ)整復が可能です。整復は患者さんの頭位を安定させ、術者の拇指を患者さんの下顎臼歯部上に置き、押し下げつつ、患者さんの下顎を後方へ誘導します。整復完了後は再脱臼防止のために弾性包帯で固定などを行い、患者さんに顎運動の制限を指示し、数日間経過観察します。
 しかし慢性化した例では、関節構造の器質的変化により徒手整復は困難となり、手術を要することもあります。また、習慣性顎関節脱臼の場合にも最終的に手術が必要となることがあります。