薬物性歯肉肥大<歯と歯肉の病気>の診断と治療の方法

 原因は、ダイランチンの影響で歯肉中の線維芽細胞(せんいがさいぼう)が活発に分裂し、増殖や肥厚が起こると考えられています。
 したがって、この薬の服用を中止することも考えられますが、ダイランチンはてんかんの主治療薬なので、それができない場合もあります。歯肉のはれが、口腔清掃状態、すなわちプラーク量と関係があることから、治療の基本は口腔清掃指導から開始されます。
 次いで、スケーリングを行いますが、歯肉が線維性に肥大している場合は、はれがなかなか引かず、ポケットも浅くなりません。そのような場合は、口腔清掃をしやすい環境をつくるため、またポケットを浅くするために、外科的にはれている歯肉を切り取ります。
 適切な口腔清掃状態を維持することができれば、再発は起きにくいとされています。しかし、ダイランチンは基本的な運動機能も抑制するため、患者さんが口腔清掃を良好に維持することは困難になり、再発することが多くなります。
 口腔清掃を基盤として、プラークコントロールをし、歯周基本治療を行います。そのあと再検査し、必要に応じてはれの引かない部位に小外科手術を行うことは、ダイランチン性歯肉増殖症と同じです。