ブリッジとは

 ブリッジは架工義歯(かこうぎし)または橋義歯(きょうぎし)とも呼ばれます。むし歯歯周病(ししゅうびょう)、外傷などの理由で抜歯を行った部分(通常、1〜2歯)に対して、隣接する残存歯に冠、詰め物などの装置(支台装置)を設けて、欠損部の人工歯(ポンティックまたはダミーとも呼ぶ)と連結します。残存歯を橋脚とし人工歯を橋とした構造物で、欠損部の形態・機能・外観を回復し、歯を抜く前に近い感覚が再現されます。
 ブリッジが適応となるには、支えとなる残存歯の歯周組織が丈夫であることが重要であり、場合によっては、ブリッジの装着の前準備として、歯周病治療、むし歯治療、歯の神経治療などが必要になることがあります。これらの治療終了後、ブリッジ作成に入ります。また、支えとなる残存歯の種類、本数も重要な要素であり、これらの違いによってもブリッジの設計は変わってきます。

ブリッジの種類

 ブリッジの種類には、取り外し不可能な固定性ブリッジと、取り外し可能なブリッジがあります。


 通常は固定性のものが一般的で、この固定性ブリッジは義歯(入れ歯)と違い、着脱のわずらわしさがないため、装着感がよいとされています(図48)。
 しかし、残存歯が健康であっても、橋脚となる歯の周囲を1層削らなくてはならないという欠点があります。ただし適応症は限られますが、残存歯を削らずにポンティックを接着させる接着ブリッジもあるので、歯を削ることに抵抗がある場合には、この方法や取り外し式の入れ歯を選択したほうがよいでしょう。

ブリッジの装着方法

 ブリッジ装着までの行程は、支台となる歯の周囲を削ったあと、歯型をとり、模型上で歯の形をつくり、金属などの人工物に置き換えます。ブリッジの場合、歯科医療保険の適応は、歯と接する面は金属となり、歯と同色にできるのは前歯に限られます。このように、支台装置と人工歯が一体となったブリッジは歯科用セメント(接着剤)で歯に合着されます。
 ブリッジは装着後もしっかりとした手入れが必要です。とくに支台装置と人工歯の間は汚れがたまるため、歯周病むし歯予防のために、歯ブラシ、歯間ブラシによる清掃が不可欠となります。