睡眠時無呼吸症候群、いびき<のどの病気>の症状の現れ方

 睡眠時無呼吸症候群の症状としては、いびきと無呼吸がまずあげられます。覚醒(かくせい)している時には、気道周囲の筋肉の緊張が保たれており、無呼吸になることはありませんが、眠ってしまうと緊張がなくなり、気道が閉塞(へいそく)して無呼吸になってしまうのです。換気ができなくなるため、寝息すら聞こえなくなります。
 しかし、狭くなった気道を通して呼吸しようとするため、間断なく呼吸努力が続けられます。そのうち、低酸素状態で苦しくなると覚醒反応が起こります。覚醒すると、気道周囲の筋肉の緊張がもどるので呼吸が再開します。その換気の際にいびき音が発せられます。
 無呼吸の時に、センサーを使って呼吸努力を測定すると、覚醒時の5〜10倍以上も苦しい呼吸になっています。いいかえると、運動しながら寝ているようなものです。
 このため、睡眠時無呼吸症候群の患者さんは寝汗をかきます。また、口呼吸をするため、起床時に口内はからからに乾燥してしまいます。その結果、起床時に疲労感があります。さらに、頻回に覚醒反応が起こると睡眠障害となるため、起床時の頭重感(ずじゅうかん)、日中の眠気などが出てきます。
 このような睡眠中の呼吸障害が長期にわたり、無呼吸によるストレスのために交感神経緊張状態が長く続くと、高血圧や心疾患を合併する危険性が高くなります。また、眠気による交通事故率の増加や、近年話題になった新幹線運転中の居眠りのような事故の原因にもなります。

睡眠時無呼吸症候群、いびき<のどの病気>の診断と治療の方法

 睡眠時無呼吸症候群には前記の(1)〜(7)などのさまざまな原因があるので、個々に応じた治療が必要です。
 代表的な治療法としては、減量、扁桃の手術、鼻の手術、鼻からマスクで空気を流すシーパップ(CPAP)、眠る時にマウスピースを装着するなどの方法があります。