ポリープ様声帯とはどんな病気か

 声帯全長にわたり、声帯が浮腫状に腫大した(むくんだようにはれた)状態をいいます。声帯ポリープ声帯結節は声帯の一部に限られた病変ですが、ポリープ様声帯では声帯全体が病変します。多くの場合、両側に生じます。声帯ポリープ様変性と呼ばれることもあります。

原因は何か

 のどの酷使との関連は指摘されておらず、患者さんにヘビースモーカーが多いことから、喫煙が原因といわれています。

症状の現れ方

 声がれ(嗄声(させい))以外に、のどの違和感や乾燥感などの症状を示すこともあります。

検査と診断



 間接喉頭鏡検査や喉頭ファイバースコープ検査で声帯を観察し、図19のような声帯の浮腫状の腫大を確認することにより、容易に診断できます。

治療の方法

 まず、禁煙が大切です。これが達成されるだけでも、声帯のはれが軽度のものであれば治ることがあります。また、消炎薬の投与やステロイドホルモンの吸入治療が効果を示すこともあります。しかし、とくに声帯のはれが中程度から高度なものでは、保存的治療は無効なことが多く、声帯粘膜下の浮腫状組織を取り除く手術を行わなければなりません。
 手術は、喉頭顕微鏡下手術(ラリンゴマイクロサージェリー)として行われ、全身麻酔で行うため入院が必要です。また、病理組織検査で悪性化の有無をチェックするので、喉頭がんとの区別も同時に可能になります。この手術のあとには声帯の傷の安静のために、1週間前後の沈黙期間を要します。

ポリープ様声帯に気づいたらどうする

 喫煙が原因のため、同じ症状でも喉頭がんのこともあります。耳鼻咽喉科を受診してください。