喉頭がん<のどの病気>の症状の現れ方

 がんが声帯に発生した場合、声がれで発症し、比較的早期に発見されることもあります。しかし、声帯より上方もしくは下方にがんがある場合、必ずしも声の症状を呈してこないので、時に無症状のまま腫瘍が増大し、気道狭窄(きょうさく)、嚥下(えんげ)困難などの症状で発見される場合もあります。

喉頭がん<のどの病気>の診断と治療の方法

 喉頭がんの多くは放射線感受性の高い扁平上皮(へんぺいじょうひ)がんです。小さながん、周囲への浸潤がないがんでは放射線治療でかなりの確率で治ります。レーザー治療も同等の有効性があります。両者の違いとしては、一般に放射線治療は6週間程度必要で、レーザーは1日で治療が行えますが、治療後の音声は放射線治療のほうがよいとされています。
 放射線やレーザーで治療しきれない場合には手術を行います。多くの場合、喉頭全部を摘出します。この場合には声を失い、前頸部に呼吸のための孔(あな)をつくります。ただし、術後に食道発声や人工喉頭により会話ができるようになります(コラム・無喉頭のリハビリテーション)。
 病変の状態によっては喉頭の一部を切除する部分切除の適応となり、この場合は声はある程度保存されます。部分切除後には、食事の誤嚥(ごえん)などの問題が起こることもあるので、年齢や体力、合併症も含めて慎重に考慮します。
 手術が行えない場合には、放射線と抗がん薬治療を同時に組み合わせて行う場合もあります。