リンパ管腫<のどの病気>の症状の現れ方

 多くの場合、下顎(かがく)や頸(くび)の外側、鎖骨(さこつ)上方の頸部などが、軟らかく、境界がはっきりせず、何となく全体にはれてくるのが普通です。嚢胞の壁は非常に薄く、なかに黄色く透明な液がたまっているため、はれた部分に触ると水を入れた軟らかい袋を押しているような感触があります。頸部の少し深い部位にあると、通常はほとんど症状が出ません。
 一方、頸部には血管や神経、筋肉によってできた隙間(すきま)があり、嚢胞はこの隙間に広がっていく性質があります。口のなかやのどのほうに広がり、大きくなると物がのみ込みにくくなり、気管を圧迫すると呼吸が苦しくなり、頭や腕からの血液がもどってくる大きな静脈を圧迫するようになると、顔や上肢にむくみが出ることがあります。

リンパ管腫<のどの病気>の診断と治療の方法

 以前は摘出手術が主な治療法でした。しかし、リンパ管腫は頸部の構造物の隙間に入り込み広がっていることが多く、手術での完全摘出は困難なことも少なくありません。また、完全に摘出されないと残存再発が生じ、再手術はさらに困難になります。
 そのため近年では、手術と薬剤を併用、あるいは薬剤のみでの治療が試みられるようになりました。使用される薬剤は、嚢胞のなかに注入することにより嚢胞壁に炎症を起こし、壁の癒着(ゆちゃく)を生じさせ腫瘤を消失あるいは縮小させるものです。