食道炎、食道潰瘍<食道・胃・腸の病気>の症状の現れ方

 逆流性食道炎による自覚症状としては、食道に関してはむねやけや嚥下障害、また胃では吐き気や膨満感(ぼうまんかん)があげられます。しかし、消化器症状のみにとどまらず、咽頭部の違和感や喘息(ぜんそく)などの呼吸器症状、胸痛が現れることもあります。
 薬剤性食道炎では、通常、内服後12時間以内に局所の粘膜傷害による不快感や胸痛などが現れます。腐食性食道炎の症状は劇的かつ重篤で、急性期には入院での全身管理が必要となります。

食道炎、食道潰瘍<食道・胃・腸の病気>の診断と治療の方法

 内科的治療と外科的治療に大別されます。第一選択は内科的治療法で、胃酸分泌を抑えるH2受容体拮抗薬(きっこうやく)やプロトンポンプ阻害薬が使用されます。
 外科手術の適応は、最も有効な治療薬であるプロトンポンプ阻害薬で改善しない症例、大きな食道裂孔ヘルニアが認められる症例、食道狭窄や食道炎による出血を伴う症例などとなります。手術は、胃底部を下部食道に巻きつけて逆流防止機構を作成する方法が行われ、今日では腹腔鏡下手術で行われています。
 薬剤性食道炎では原因薬剤を中止し、粘膜保護剤を投与します。真菌性やウイルス性食道炎では、適応とされる各抗真菌薬や抗ウイルス薬が使用されます。