大腸ポリープ<食道・胃・腸の病気>の症状の現れ方

 小さなポリープは無症状のものがほとんどですが、ポリープが大きくなると血便が起こります。ポリープの大きさや存在部位によって、便に鮮血(赤い血液)が付着する場合と、肉眼的には異常を認めず、便潜血(べんせんけつ)テスト陽性で初めて血便に気づく場合があります。とくに、非腫瘍性の若年性ポリープは出血しやすいのが特徴です。

大腸ポリープ<食道・胃・腸の病気>の診断と治療の方法

 腫瘍性ポリープである腺腫は、前がん病変と考えられるので、内視鏡を使って切除します。有茎性(ゆうけいせい)(粘膜面から茎をもって発育している形態)であれば内視鏡的ポリペクトミー(ポリープ切除術)、無茎性であれば内視鏡的粘膜切除術(EMR、コラム)が行われます。これらの方法によってポリープ全体を組織学的に検査することが可能になり、診断と治療の両方を兼ねることができます。
 また、腺腫のなかでも、カーペット状の形態をした大きな無茎隆起は結節集簇様病変(けっせつしゅうぞくようびょうへん)と呼ばれ、分割切除によるEMRが行われます。このような大きな病変を一括して切除するために、内視鏡的粘膜下層剥離(はくり)術(ESD、コラム)や、腹腔鏡を用いた手術が行われることもあります。
 近年、ポリープと形が異なり、平坦なあるいは、わずかに陥凹した腺腫(平坦・陥凹型(かんおうがた)腺腫)が数多く発見されています。この病変はEMRによって治療されますが、ポリープの形をした腺腫よりも一般的に悪性度が高いため、これを見落とさないように注意することが大切です。
 非腫瘍性ポリープは通常がん化することはないので、積極的に切除する必要はありません。しかし、有茎性で大きなポリープは出血や腸重積を起こす可能性があるので、内視鏡的ポリペクトミーを行います。