乳幼児痔瘻とはどんな病気か

 生後1〜3カ月の赤ちゃんにみられる痔瘻で、大人の痔瘻とは異なります。
 特徴としては、男の子にだけみられ、痔瘻のタイプが単純で痔瘻の管が浅く直線的であり、大人の痔瘻は肛門の後方に多いのに対して、痔瘻のある場所が側方に限られています。

原因は何か

 はっきりしたことはわかっていません。
 大人の痔瘻は肛門陰窩(いんか)からの細菌の侵入によるものですが、乳幼児痔瘻は男の子だけに発生するところから、ホルモン因子が関与していることが想像されます。
 おむつかぶれの部位に感染が生じ、その感染が肛門陰窩に逆に及んで難治性の瘻管(ろうかん)になるのではないかという考えもあります。

症状の現れ方

 主に肛門の側方、右や左がはれてきて皮膚は真っ赤になります。発熱することも多く、自然と破れたり切開してうみが出ると熱や発赤が治まります。うみが出るとうみの出口ができて排膿が続きます。出口がふさがり、治ったと思うとまたはれてきてうみがたまる、といったことを繰り返します。

治療の方法

 まず経過を観察します。皮膚がはれて発赤がみられる場合は、その度に切開をします。学校へ行くようになるまで様子をみているうちに、自然と治まってしまうものがほとんどです。経過をみているうちに、出口がいつもふさがらずうみが出ていて、触ってみるとしっかりとうみの管に触れるようになった時には手術をします。
 手術は外来で局所麻酔をして行うこともありますが、入院して全身麻酔のもとでの手術を必要とすることもあります。

乳幼児痔瘻に気づいたらどうする

 皮膚に発赤がみられ、はれるようなら、受診して切開をしてもらいます。それ以外はおむつかぶれを防ぐようにお尻をきれいにします。
 お尻をよくお湯で洗い、便が付着したままになるのを防ぎます。そして十分に乾燥させておくようにします。下痢は大人の痔瘻と同様によくありません。また、熱があるようなら入浴もよくありません。冷やすようにします。