肛門ポリープとはどんな病気か

 肛門管の上方、肛門上皮と直腸粘膜との境目に全周性の波打った場所があり、ここを歯状線(しじょうせん)といいます。


 そこにある肛門乳頭(にゅうとう)が、排便時に刺激を受けて炎症性・線維性に大きく伸びて脱出したものです(図18)。慢性裂肛(れっこう)の産物としてよくできます。腫瘍性の直腸ポリープとは別のもので、悪性化はまずありません。

症状の現れ方

 裂肛に伴うことが多いのですが、内痔核(ないじかく)に併存することもあります。小さいうちは無症状ですが、大きくなると振り子のように伸びてきて脱出(有茎性ポリープ)し、裂けた時は痛みと出血を伴います。

治療の方法

 単独の場合には、通院で局所麻酔下の切除が可能です。裂肛肛門皮垂(こうもんひすい)、内痔核直腸ポリープを合併する場合は、それらの病気の根治術と同時に切除します。多発する時は電気メスで焼いたり、切除します。