臀部慢性膿皮症(慢性化膿性汗腺炎)<直腸・肛門の病気>の症状の現れ方

 座った時に皮膚感染巣に圧迫が加わり、周囲への進展→切開排膿による鎮静化→再感染で拡大というパターンが繰り返されて進行します。まれに、有棘(ゆうきょく)細胞がんや扁平上皮(へんぺいじょうひ)がんを併発することがあります。

臀部慢性膿皮症(慢性化膿性汗腺炎)<直腸・肛門の病気>の診断と治療の方法

 治療の原則は外科的切除で、臀筋筋膜のレベルで、一見正常に見える部位の皮下膿瘍も見逃さないように病変部を切除します。痔瘻が併存していたら同時に治します。

(1)切除縫合法
 病変部の皮膚を切除し、単純に縫合します。比較的軽症で病変の小さなものに適しています。

(2)くり抜き法図21‐b、21‐c)
 瘻孔の開口部や硬い部分の皮膚を円形にくり抜き、皮下組織まで達します。この繰り返しをたくさん行うことで、臀筋と皮膚に囲まれた病変がひと塊で切除されます。温存された皮膚はメッシュ状に残ります。切除範囲にもよりますが、およそ1〜2カ月で完治します。

(3)切除・皮膚移植・皮弁による再建
 病変部を臀筋まで完全に切除して、同時に皮膚移植する方法です。肉芽(にくげ)形成後に遊離植皮を行う方法や、完全切除後、一期的に筋皮弁を用いて再建する方法も報告されています。