C型慢性肝炎<肝臓・胆嚢・膵臓の病気>の症状の現れ方

 C型慢性肝炎の場合、自覚症状がほとんどないのが特徴です。
 C型肝炎ウイルスに感染すると急性肝炎が起こり、時に全身倦怠(けんたい)感に引き続き食欲不振、悪心(おしん)、嘔吐(おうと)などの症状が出現することがありますが、症状が出ることは少なく、そのまま慢性化する人がほとんどです。
 しかし、進行し肝硬変になると手掌紅斑(しゅしょうこうはん)、クモ状血管腫、女性化乳房などが認められることがあり、非代償期(ひだいしょうき)(肝硬変)には、浮腫(ふしゅ)、腹水(ふくすい)、黄疸(おうだん)、食道・胃静脈瘤(じょうみゃくりゅう)、肝性脳症(かんせいのうしょう)(意識障害)などの合併症が現れることがあります。

C型慢性肝炎<肝臓・胆嚢・膵臓の病気>の診断と治療の方法

 C型慢性肝炎の治療は、肝臓がんを予防することが目的となります。治療方法は、肝細胞の線維化を遅らせて病気の進展を抑える治療(肝庇護療法(かんひごりょうほう))と、ウイルスの排除を目指す積極的治療(根治療法(こんちりょうほう))の大きく2つに分けられます。
 肝庇護療法は、ALT値を低下させ、肝炎を鎮静化させる目的で行われ、いろいろな肝庇護薬がありますが、主なものはウルソデオキシコール酸(ウルソ)とグリチルリチン製剤です。前者は内服薬であり、副作用が少ないことから使用頻度の高い薬剤ですが、軽度の下痢症状などが出現することがあります。後者は注射薬(強力ネオミノファーゲンC)として多く用いられており、ALT値を低下させる作用が強いことが知られていますが、主な副作用は高血圧低カリウム血症です。
 根治療法はウイルスを完全に駆除することを目指しますが、ウイルスの型でその効果に違いがあることがある程度判明していて、日本の患者さんの約7割は効きにくいウイルス(1型)といわれています。根治療法で現在最も強力な治療は、ペグインターフェロン(ペグIFN)とリバビリンの併用療法で、効きにくい1型でも半分以上の患者さんが治るようになりました(コラム)。
 また高齢の患者さんでも、肝がんを予防するために治療がすすめられる場合があるので、あきらめずに専門医に相談してください。