肝包虫症<肝臓・胆嚢・膵臓の病気>の症状の現れ方

 嚢胞の発育は緩やかです。臨床症状の発現に数十年を要し、経過は長期に及びます。上腹部牽引痛(けんいんつう)(引っぱられるような痛み)や膨満感(ぼうまんかん)などの腹部症状が現れ、肝臓は腫大します。嚢胞のある部位に平滑な隆起を触れ、圧痛があります。進行すると黄疸(おうだん)、脾腫(ひしゅ)、腹水がみられ肝不全となります。また、嚢胞の破裂によって腹腔内に包虫の播種(はしゅ)(ばらまかれること)が生じると重症になります。
 合併症としては、嚢胞内液が血中に流出し、アレルギー症状やアナフィラキシーショックがみられることがあります。

肝包虫症<肝臓・胆嚢・膵臓の病気>の診断と治療の方法

 外科的切除による多包虫の摘出が基本です。包虫駆除薬アルベンダゾールの投与など内科的治療も併用されています。早期診断された患者さんの治癒率は高くなっています。