うっ血肝<肝臓・胆嚢・膵臓の病気>の症状の現れ方

 下肢のむくみや頸(けい)静脈の怒張(どちょう)(ふくれる)、あるいは呼吸困難などの心不全の症状が前面に現れます。心不全症状に加えて、肝臓が腫大し、肝機能障害を起こします。急性心不全の時は、肝臓が急速に大きくなるのに伴って肝臓の表面を被っている肝被膜が急速に伸展するために痛みを生じ、右季肋部(きろくぶ)痛を来します。
 肝障害は心不全の程度によりますが、時には高度の黄疸(おうだん)を生じます。急性心不全の時の肝障害は一時的なもので、心不全が改善すると肝障害も改善します。
 しかし、慢性的に心不全が継続すると肝臓の組織が破壊され、肝障害も悪化し黄疸も強く現れて、最終的には肝硬変(かんこうへん)から肝不全(かんふぜん)に至ります。この場合、肝炎ウイルスなど他の原因による肝硬変と区別して、うっ血性肝硬変と呼びます。

うっ血肝<肝臓・胆嚢・膵臓の病気>の診断と治療の方法

 うっ血性心不全、ならびにその原因となる心疾患に対する治療を行うことが最大の治療です。安静に加え、食事の減塩指導および強心薬、利尿薬などの投与が行われます。