尿道炎<腎臓と尿路の病気>の症状の現れ方

 症状は非淋菌性尿道炎と淋菌性尿道炎とで大きく違うため、分けて説明します。

(1)非淋菌性尿道炎
 代表的なものとしてクラミジア尿道炎があります。感染から症状発症までの潜伏期間が1〜3週間と長く、比較的ゆっくり発症し、尿道痛は軽いかほとんどありません。軽い掻痒感(そうようかん)(かゆみ)を覚える場合もあり、分泌物は漿液性(しょうえきせい)でその量もあまり多くありません。マイコプラズマ、ウレアプラズマによる尿道炎もクラミジアとほぼ同様の症状を示します。腟トリコモナスによる尿道炎は尿道痛、掻痒感、膿分泌(のうぶんぴつ)などの症状がみられます。

(2)淋菌性尿道炎
 感染から約1週間以内に急性尿道炎が発症します。外尿道口から濃厚なうみの排泄、初期尿道痛および外尿道口の発赤・腫脹(しゅちょう)(はれ)などの症状が認められます。クラミジア、淋菌が尿道口から逆行性に侵入し、前立腺炎(ぜんりつせんえん)や精巣上体炎(せいそうじょうたいえん)を起こすこともあります。

尿道炎<腎臓と尿路の病気>の診断と治療の方法

 感染症であるため、抗菌薬の投与が基本になります。クラミジアに対してはテトラサイクリン系薬、マクロライド系薬、およびニューキノロン系薬が用いられます。
 日本化学療法学会標準法で測定した結果、マクロライド系のクラリスロマイシンが最も強い抗菌力を示し、次にテトラサイクリン系のミノサイクリン、ドキシサイクリンの抗菌力が強く、ニューキノロン系薬剤は同等ないしやや抗菌力が劣ります。最近、淋菌性尿道炎に対してキノロン耐性菌が増加しており、注意を要します。