尿道腫瘍<腎臓と尿路の病気>の症状の現れ方

 排尿困難と腫瘤(しゅりゅう)の触知が最も多く、そのほか血尿、尿道痛、膿性分泌物などがあります。進行したものでは尿道周囲膿瘍(のうよう)や尿道瘻(ろう)もみられます。
 尿道出血がほとんどで、頻尿(ひんにょう)、排尿痛、尿道痛、腫瘤触知(しょくち)などです。

尿道腫瘍<腎臓と尿路の病気>の診断と治療の方法

 病期によって、それぞれの治療計画が立てられます。

(1)表在がん
 内視鏡による切除術や開腹による腫瘍切除など、尿道、陰茎の保存的手術が主体になります。

(2)浸潤がん
 前部尿道の腫瘍に対しては陰茎部分を切除する場合がありますが、後部尿道の腫瘍が海綿体に浸潤した場合は、陰茎、陰嚢(いんのう)に加えて恥骨(ちこつ)と膀胱前立腺を含めた切除が行われます。さらに、鼠径部(そけいぶ)リンパ節郭清術(かくせいじゅつ)も同時に行います。
 放射線療法は単独での成績はよくありませんが、進行例で手術との併用療法が行われます。化学療法は術前化学療法と術後の再発の場合に行われ、シスプラチン、フルオロウラシル、ブレオマイシン、メトトレキサートなどが用いられます。
 予後は、5年生存率が全患者さんで約50%ですが、後部尿道がんでは進行例が多く約5〜15%です。
 男性同様、病期によって治療計画が立てられます。

(1)表在がん
 内視鏡を使った切除術や開腹による腫瘍の切除、レーザーによる焼灼が行われます。外尿道口腫瘍の場合には、尿道の部分切除も行われます。

(2)浸潤がん
 手術や放射線の単独治療では予後不良で、術前の放射線照射+前方骨盤内臓器の全摘出術が推奨され、リンパ節の郭清(かくせい)も行われます。化学療法では男性と同様、シスプラチン、フルオロウラシル、ブレオマイシン、メトトレキサート、マイトマイシンなどが併用されます。
 予後は、5年生存率は表在がんが45%、浸潤がんが11〜26%で、前部尿道がんでは49%、後部尿道がんでは13%です。また2cm以下では60%、5cm以上では13%です。