尿道下裂<腎臓と尿路の病気>の症状の現れ方

 出生時に外尿道口が亀頭部の先端に開いていないことで診断は容易ですが、その位置によって、亀頭部、冠状溝部(かんじょうこうぶ)、陰茎振子部(しんしぶ)、陰茎陰嚢部、陰嚢部、会陰部(えいんぶ)に分類されます(図14)。
 外尿道口が会陰、陰嚢などに開く場合、矮小(わいしょう)陰茎や陰茎前位(ぜんい)陰嚢、二分陰嚢(陰嚢が左右に二分した状態)、さらに停留精巣(ていりゅうせいそう)の合併が多くなります。また、外尿道口から包皮小体にかけて陰茎索といわれる結合組織束を伴うため、陰茎は腹側に弯曲することが認められます。

尿道下裂<腎臓と尿路の病気>の診断と治療の方法

 基本的には手術による形成術が行われます。治療の目的は正常な排尿(立位による排尿)と将来の性生活にあります。また、患児の男性としての自覚、精神発達に大きな影響を及ぼすため、機能だけでなく美容上の面からも満足するようにすべきです。
 手術は通常、日本では2〜3歳で行われますが、欧米では10カ月前後で行われています。1〜2歳で亀頭・包皮の発育が十分であれば対象になります。矮小陰茎ではテストステロン軟膏などで陰茎の発育を促します。
 形成術には、索の切除をまず行ってから形成術を行う二期手術と、一期的に行う手術とがあり、200以上の術式があるといわれています。近年は縫合糸・マイクロ機器の発達で一期手術が多く行われています。