急性精巣上体炎<男性生殖器の病気>の症状の現れ方

 陰嚢内の精巣上体の一部の軽い痛みで始まります。自覚症状としては精巣そのものの痛みのように感じるかもしれません。徐々に陰嚢(いんのう)全体に痛みが広がり、陰嚢が硬くはれあがり、赤みを帯びてきます。鼠径部(そけいぶ)(大腿の付け根)や下腹部の痛みを感じることもありますが、これは精管に沿って炎症が広がっているためです。はれているところを圧迫すると強い痛みを感じ、38℃以上の発熱を伴うことがしばしばあります。さらに悪化すると、陰嚢のなかにうみがたまり、破れて出てくることもあります。

急性精巣上体炎<男性生殖器の病気>の診断と治療の方法

 尿路感染症に有効なペニシリン系(ユナシンなど)、セフェム系(セフゾンなど)、ニューキノロン系(クラビットなど)などの抗生剤の経口投与と、局所の安静、冷却を行います。サポーターなどで陰嚢を挙上(持ち上げる)することで症状が和らぎます。発熱などの全身症状がみられる場合は消炎鎮痛薬の投与とともに、入院したうえで安静を保ち、点滴による治療が必要になります。
 発熱を伴う急性期の炎症は1〜2週間でおさまりますが、精巣上体のはれやにぶい痛みは数カ月続く場合が多く、時には精巣上体に硬いしこりが残ってしまうことがあります。初期の治療が不十分だと炎症が悪化してうみがたまり、陰嚢を切開してうみを出さなければならなかったり、精巣を含めて精巣上体を摘出しなければならないこともあります。