停留精巣<男性生殖器の病気>の症状の現れ方

 検診で見つかることが多いのですが、両親が気づくこともあります。注意深く陰嚢を触ると精巣が触れますが、乳幼児期は精巣についている筋肉(挙睾筋(きょこうきん))が過敏で、反射的に収縮して精巣が陰嚢内にあったりなかったりしてわかりづらくなります。
 入浴後など緊張がとれた状態になると降りているのは移動性精巣と呼び、基本的に治療の必要はありません。入浴後に何回か触ってみて触れない場合には、泌尿器科の専門医に相談します。
 専門医が何回か診察して精巣が触れない場合には、腹腔内に精巣があるか精巣が欠損している可能性があります。この場合はCT、MRIやエコー(超音波)で精巣の場所を調べる方法もありますが、診断精度が低かったり侵襲(しんしゅう)が大きいので、一般的には行われていません。最近では腹腔鏡による診断と治療も行われるようになっています。

停留精巣<男性生殖器の病気>の診断と治療の方法

 停留精巣には男性ホルモンが関係しているらしいと述べました。実際、ヨーロッパではホルモン療法が行われる場合もありますが有効率は低く、治療法としてはまだ議論があり、日本では行われていません。現在のところ、手術療法が一般的です。
 前述のとおり、自然に下降するのは6カ月まででそれ以降は降りてくることはないので、1〜2歳ころに手術をするのが一般的です。