尖圭コンジローマとはどんな病気か

 生殖器、とくに陰茎(いんけい)にできる良性の腫瘍で、ウイルスによって広まる性行為感染症のひとつです。女性では、原因のウイルスと子宮頸(けい)がんとの関連が推定されています。

原因は何か

 性行為によって広まるヒトパピローマウイルス(HPV)6型、11型の感染により引き起こされます。このウイルスに感染した人がすべてすぐに発症するわけではなく、ウイルスが体内に潜んでいるだけの人がかなりいるといわれています。そのため、うつされた相手がはっきりしない場合も多くみられます。

症状の現れ方

 陰茎、亀頭の皮膚にできる無痛性の腫瘍です。もろくて軟らかく、乳頭状に発育し、多発するとカリフラワー状を示します。まれには尿道粘膜に生じることもあり、肛門周囲の皮膚や口腔にできることもあります。いったん治療して消えても、ウイルスが皮下に潜んでいて再発を繰り返すことがよくあります。

検査と診断

 梅毒(ばいどく)でみられる扁平(へんぺい)コンジローマと違って先のとがったおできで、多発すると鶏冠(けいかん)状を示すため、多くは見た目で判定できます。判断が難しい場合は、一部を切除して顕微鏡検査で判定します。

治療の方法

 5‐FU軟膏、尿素軟膏などの塗り薬も効果があるといわれていますが、一般的には液体窒素(ちっそ)による凍結凝固、レーザー、電気メスによる焼灼(しょうしゃく)(焼き切る)などが有効です。大きかったり、多発、再発する場合はまわりの皮膚を含めて切除します。
 これらの治療によって一時的に腫瘍は消えますが、ウイルスは周囲の皮膚に潜んでいるため20〜50%の再発率があると報告されています。

尖圭コンジローマに気づいたらどうする

 正常の陰茎にも1〜2mmの小さないぼのようなぶつぶつがみられることがありますが、これは治療の必要はありません。
 しかし、陰茎にできる腫瘤(しゅりゅう)(おでき)には悪性のものや性行為でうつるものまでさまざまなものがあり、気になるおできを見つけたら、一度皮膚科か泌尿器科にかかるほうがよいでしょう。診断が確定したらきちんと治るまで性行為はひかえるか、コンドームを使用してください。

関連項目

 陰茎がん