糖尿病と動脈硬化症<代謝異常で起こる病気>の症状の現れ方

 動脈硬化はかなり進行するまで症状は現れません。血管が非常に細くなり血液の供給が不足して、脳梗塞狭心症心筋梗塞閉塞性動脈硬化症を起こして初めて、それぞれの症状が現れます。
 脳梗塞は突然に麻痺を起こしたり意識を失ったりしてそのまま死に至ることもありますが、その前に、一時的に意識を失う一過性脳虚血発作(いっかせいのうきょけつほっさ)を起こすこともあります。狭心症や心筋梗塞の症状は左前胸部の締め付けられるような痛みが特徴ですが、のどやみぞおち、あるいは腕の痛みとして現れることもあります。
 狭心症心筋梗塞の違いは血流が完全に途絶えるかどうかです。狭心症は安静やニトログリセリンの服用で回復しますが、心筋梗塞はこれらの処置で症状が軽減しない、より重篤なものと考えてよいでしょう。
 閉塞性動脈硬化症は、間欠性跛行(歩いているうちに足が痛くなってきて歩けなくなり、しばらく休むとよくなるという状態を繰り返す)や足の指先の冷感、蒼白で気づきますが、ひどくなると足の一部が腐ったようになります。

糖尿病と動脈硬化症<代謝異常で起こる病気>の診断と治療の方法

 動脈硬化症は予防が第一で、そのためには血糖、血中脂質(コレステロールやトリグリセリド)、血圧の厳重な管理が必要です。血糖はヘモグロビンA1C(HbA1C)を6・5未満に、コレステロールは200mgdl未満(LDLコレステロールでは120mgdl未満)、トリグリセリドは150mgdl未満、血圧は13080mmHg未満を目標とします。
 十分な血流が保てなくなった場合は、血管にカテーテルを入れて広げたり、ほかの血管とつなぐバイパス手術をすることもあります。