低血糖症<代謝異常で起こる病気>の症状の現れ方

 一般に低血糖症状は、自律神経症状と中枢神経症状とに分けられます。
 血糖値が急激に下がる時は自律神経症状が強く、血糖値が緩やかに下がる時は中枢神経症状が強く出ます。

(1)中枢神経症状
 意識の混乱、おかしな行動、集中力の散漫、眠気、発語困難、頭痛、複視(ふくし)、けいれん、昏睡(こんすい)などです。

(2)自律神経症状
 空腹、発汗、震え、不安、動悸(どうき)、口唇乾燥などです。自律神経症状は主にインスリン拮抗ホルモンの作用によります。インスリン拮抗ホルモンとは、低血糖になると分泌が亢進するホルモンで、アドレナリン、グルカゴン、コルチゾール、成長ホルモンなどがあります。

(3)無自覚性低血糖
 その他に、無自覚性低血糖があります。本人が低血糖症状を発しない(狭義には低血糖症状を自覚できない)、他人の介助を必要とするものをいいます。低血糖をしばしば起こしていると、中枢神経や自律神経の症状を起こす閾値(いきち)(それを超えると症状を起こす値)が低下してしまい、インスリン拮抗ホルモンの反応も低下するためといわれています。
 糖尿病神経障害が存在したうえに無自覚性低血糖が起きると、生命に危険を及ぼすこともあります。

低血糖症<代謝異常で起こる病気>の診断と治療の方法

 低血糖に対してはブドウ糖の静脈注射、グルカゴンの筋肉注射または皮下注射を行います。インスリノーマに対しては腫瘍を切除します。インスリン自己免疫症候群に対しては分割食(1日6回の食事にする)、さらにα(アルファ)‐グルコシダーゼ阻害薬の投与が有効です。