小児のアトピー性皮膚炎<皮膚の病気>の症状の現れ方

 乳児では生後2カ月目ごろから、頬や口のまわり、頭部などにかさぶたのついたじくじくした皮膚炎がみられ、次第に首から前胸部、肘(ひじ)や膝(ひざ)の内側にも同様の症状が広がっていきます。耳切れもよくみられます。顔の紅斑は1歳過ぎまで続きますが、その後次第に軽くなります。
 幼児期から学童期にかけては首、腋(わき)の下、肘や膝の内側にかさかさした皮膚炎がみられるとともに、体幹とくに側胸部に鳥肌のように毛穴が盛り上がった、いわゆるアトピー肌がみられ、とくに冬季には肌が全体に乾燥して粉を吹いたようになります。慢性的にかくために皮膚は厚くごわごわしてきます。

小児のアトピー性皮膚炎<皮膚の病気>の診断と治療の方法

 白色ワセリンやヘパリン類似物質外用薬(ヒルドイドソフト)などの保湿剤を入浴後に塗り、皮膚炎にはステロイド薬を塗ります。子どもは皮膚が薄いので、比較的弱いランクのステロイド薬でも効果を発揮します。また2歳以上の小児には、免疫調整薬タクロリムス(プロトピック)を使用することもあります。
 皮膚炎が軽くなっている時でも保湿剤の外用は続けて、調子のよい状態を保つようにします。かくのが止まらない時には、患部にステロイド薬を塗ったあとに亜鉛華(あえんか)単軟膏を布に伸ばしたものを貼って包帯で巻くのも有効です。また、抗ヒスタミン作用のあるかゆみ止めの内服も効果的です。
 食物アレルギーが皮膚炎の悪化に関係していることが明らかな場合には、食物制限を行う、クロモグリク酸ナトリウム(インタール)を食前に服用するなど、医師と相談しながら対策を立てます。