成人のアトピー性皮膚炎<皮膚の病気>の症状の現れ方

 全身の皮膚の乾燥に加えて、毛穴が盛り上がった鳥肌のような丘疹(きゅうしん)が固くなり、全体にザラザラした皮膚になります。丘疹はかくのを繰り返すうちに固くなり、大豆大ほどの痒疹結節(ようしんけっせつ)になることもあります。四肢や背部、首、胸にみられる皮膚炎は慢性化して厚くなります。顔では額や目のまわりに紅斑(こうはん)がみられ、次第に顔全体に広がり、時にじくじくと湿ってきます。症状は上半身に強い傾向があり、いずれも強いかゆみを伴います。
 顔面の症状が悪化して顔をたたくことを繰り返すと、白内障(はくないしょう)、網膜剥離(もうまくはくり)などの眼の症状が併発することがあります。

成人のアトピー性皮膚炎<皮膚の病気>の診断と治療の方法

 白色ワセリンやヘパリン類似物質外用薬(ヒルドイドソフト)などの保湿剤を入浴後に塗り、皮膚炎にはステロイド薬を塗ります。皮膚炎が軽くなっている時でも保湿剤の外用は続けて、調子のよい状態を保つようにします。かくのが止まらない時には、患部にステロイド薬を塗ったあと亜鉛華(あえんか)単軟膏を布に伸ばしたものを貼って包帯で巻くのも有効です。また、抗ヒスタミン作用のあるかゆみ止めの内服も効果的です。
 ステロイド薬とは異なる免疫調整薬タクロリムス(プロトピック)は、顔や首など塗り薬が吸収されやすい場所を中心に、皮膚炎とかゆみを緩和する作用があります。