皮膚アレルギー性血管炎とはどんな病気か

 皮膚に限られる血管炎で、成人女性に多く、両下肢に発症して潰瘍と紫斑を伴います。全身症状はほとんどなく、発熱や関節痛などがあっても軽微です。

原因は何か

 病因はアルサス型反応(III型アレルギー)で免疫複合体(めんえきふくごうたい)が下腿の血管壁に沈着し、その結果発症すると考えられています。抗原には、病原体(溶連菌(ようれんきん)、ブドウ球菌、淋菌(りんきん)、マイコバクテリア、B型肝炎ウイルス)、異種蛋白(異種血清)、自己蛋白(核成分)などがあります。

症状の現れ方

 両下腿から足の甲にかけて硬くなった紅斑(こうはん)、紫斑(しはん)、丘疹(きゅうしん)、分枝状皮斑(ぶんしじょうひはん)(リベドー)、びらん、潰瘍、瘢痕(はんこん)などさまざまな皮疹が混在してみられます。

検査と診断

 一般検査ではほとんど異常な所見はみられません。前記の臨床症状の存在と、全身症状や検査異常のないこと、病理組織学的に真皮上層〜中層(まれに皮下組織)の小血管の壊死性(えしせい)血管炎が確認されることにより診断されます。

治療の方法

 安静が最良の治療法です。下肢を持ち上げ、止血薬や非ステロイド性消炎鎮痛薬を内服します。皮膚の潰瘍部に二次感染を生じた場合は抗生剤を内服し、局所的にも抗生剤含有軟膏を使います。安静にすることで比較的すみやかに軽快しますが、立ち仕事や歩行により再発しやすく、再三にわたり繰り返す場合は職場を換えることも検討せざるをえないこともあります。

皮膚アレルギー性血管炎に気づいたらどうする

 他の全身性血管炎との区別や診断確定のための組織検査が必要なので、皮膚科専門医を受診することをすすめます。