アナフィラクトイド紫斑とはどんな病気か

  • シェーンライン・ヘノッホ紫斑ともいいます。
  • 小児に多い疾患で、感染症が先行して発病し、下肢に点状の紫斑が多発します。
  • 発熱、腹部症状、関節症状を伴い、紫斑病性腎症を併発することが知られています。

アナフィラクトイド紫斑の原因は何か

  • 小児では上気道感染に続いて発症することが多く、溶連菌(ようれんきん)との関連が指摘されています。
  • 成人では原因不明の例が少なくありません。
  • 免疫学的検査でIgA(免疫グロブリン)が関係する免疫複合体の血管壁への沈着が証明されています。

アナフィラクトイド紫斑の症状の現れ方

図11 アナフィラクトイド紫斑
  • 主に下肢や臀部(でんぶ)に出血斑が現れます。
  • 紫斑は点状ですが、しこりを伴う紫斑や一度にたくさん出てくるとくっつき合って大きくなり、赤紫色の出血性紅斑に見えることもあります(図11)。
  • 一過性に顔面、陰嚢(いんのう)、足の甲に浮腫(ふしゅ)(むくみ)がみられることもあります。
  • 消化管粘膜に出血して、激しい腹痛を伴ってくるもの(ヘノッホ型)、関節内や関節周囲に出血して膝や足首に関節痛を伴ってくるもの(シェーンライン型)もあります。
  • およそ半数の例で蛋白尿、血尿がみられます。

アナフィラクトイド紫斑の検査と診断

  • 白血球が増えたり炎症反応が陽性になりますが、血小板数、出血凝固系検査は正常です。
  • 尿所見の異常に注意します。
  • 紫斑部には皮膚の真皮乳頭下層(しんぴにゅうとうかそう)の壊死性(えしせい)血管炎がみられ、IgAの沈着があります。

アナフィラクトイド紫斑の治療方法

  • 安静を保つことが重要です。
  • 軽症なら血管強化薬、止血薬の投与を行います。
  • 多くは発症後2〜5週間で軽快します。
  • 重症例では、副腎皮質ステロイド薬の内服が必要なことが多く、入院治療が必要なこともあります。

アナフィラクトイド紫斑に気づいたらどうする

  • 重い合併症を起こさないよう、また早急に対応できるよう、入院施設のある皮膚科や小児科専門医の診断を受けることが必要です。