化学熱傷とはどんな病気か

  • 酸、アルカリなどの刺激性の化学物質が皮膚に付着したために起こる皮膚障害で、他の熱傷よりは深いものになりやすい傾向があります。
  • 一般的には、アルカリによるもののほうが酸によるものよりも深い部分にまで症状が出やすいようです。

化学熱傷の症状の現れ方

  • 化学物質によって受傷部の色調は異なり、硫酸(りゅうさん)は褐色、塩酸や硝酸(しょうさん)は黄色を示します。
  • 強酸では深いものとなりやすく、広範囲に強酸による受傷がある場合は、腎臓や肝臓の機能障害が現れる場合があります。
  • アルカリによるものでは、蛋白融解(ゆうかい)作用によって受傷部は白色から褐色となって軟らかくなります。
  • 灯油がついた衣服を着ていて起こる灯油皮膚炎では、通常は発赤(ほっせき)、小水疱(しょうすいほう)、びらんなどの浅い熱傷の症状になります。

化学熱傷の検査・治療方法

  • 熱傷に準じた検査を行います。
  • 基本的には熱傷の治療と同じですが、化学熱傷では深いものとなりやすく、壊死(えし)組織の除去や皮膚移植が必要となりやすい傾向があります。

応急処置はどうする

  • 化学物質が手につかないように気をつけながら、ただちに布類でやさしくふき取ってから、大量の水で洗い流すことが大切です。
  • ただし、生石灰の場合は、水と反応して熱を出すので注意が必要です。
  • 中和を考えて、薬剤をさがすような時間をかける必要はありません。
  • また、中和剤によってかえって受傷する場合もあります。
熱傷(やけど)

皮膚は体を保護するだけでなく、汗をかくなどの体温調節や代謝など、役割があります。皮膚の3分の1が失われると生きていけないと言われており、熱傷(やけど)が生命に及ぼす影響は大きいのです。火傷の程度は「深さ」と「面積」で判定されます。第1度〜第3度までランクがあり、表皮のみの火傷、真皮に達する火傷、皮下組織に達する火傷と分けられています。